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【抜け漏れを減らす】検討事項の洗い出し方

2024年11月4日

この記事では、検討事項を洗い出すタスクをする際に抜け漏れを防止しやすくするための方法論をお伝えします。

検討事項の洗い出しはプロジェクトの開始時点で必ずやるべきタスクなので、ぜひ今後のプロジェクト開始時にお役立てください。

検討事項の洗い出し方

それでは早速どのような順番で洗い出すべきなのかをお伝えしていきます。

作業だけを端的にまとめると以下です。

  1. 検討事項を可能な限り洗い出す
  2. 洗い出した検討事項をグループ分けする
  3. 作成したグループに新しい検討事項を追加していく
  4. 他に追加すべきグループもしくはどのグループにも属さないような検討事項がないかを考える
  5. 3と4を検討事項が出てこなくなるまで続ける

まずはなぜこの進め方が良いのかについてをお伝えした後、各作業におけるポイントをお伝えします。

この進め方が良い理由

この進め方の大きな肝は既存グループ当てはまらない検討事項を洗い出すフェーズを設けていることです。

単純に洗い出して終えるやり方と比較すると、自身の思考傾向を把握した上でその外側になにがあるかを考えようとしている分、抜け漏れの発生可能性を下げることができます。

それではここからは各作業を進める際のポイントをお伝えします。

検討事項を可能な限り洗い出す

時間を短く区切ってひたすら洗い出してください。大体1時間~1時間半ほどが望ましいです。

重要な作業である検討事項の洗い出しの時間にしては短いように思えますが、これ以上の時間をかけても脳が煮詰まり良い案は出てきません。短時間にできるだけ大量に出しましょう。

洗い出した検討事項をグループ分けする

検討事項につながりがあるものを見つけグルーピングします。この段階では大グループのみでも中グループまででもどれくらいの規模のグループを作成しても良いです。というのも、このグループ分けは今挙げられている検討事項の傾向を把握してこの後のフェーズでこの傾向から外れた検討事項を洗い出すためにやっているからです。思考傾向がわかるように分類しましょう。

また一つだけうまくグループに入れられない検討事項があったとしても、無理やりどこかのグループに所属させることはNGです。一つの検討事項しか属さないグループが存在しても問題ないので適切なグループを作りましょう。このグループが今後の洗い出しの軸になるので慎重に進めてください。

作成したグループに新しい検討事項を追加していく

最初のフェーズでは何も軸がないところから可能な限り検討事項を洗い出しましたが、ここではグループに属す検討事項のみをどんどん洗い出します。ここでのコツはグループの中の要素をさらに小分類することです。例えば"果物"というグループがあった時には"りんご"、"みかん"、"ぶどう"のように果物に当てはまるものを複数挙げて小グループを作ります。またこの時に抜け漏れがなくせる形(MECEと呼ばれる)で分類できるとさらに良いです。例として"水"というグループがあった時の小グループの例としては液体、個体、気体です。水はいずれかの状態にあるので、抜け漏れのない小グループが作れていると言えます。

このように抜け漏れのないグループを作ることができればそこを軸に考える検討事項も抜け漏れが起きにくくなります。

他に追加すべきグループもしくはどのグループにも属さないような検討事項がないかを考える

発想力が問われる難しい作業です。ここでのコツは以下のような内容を軸にして考えてみることです。

  • 時間(現在についてのことなのか、未来についてのことなのか)
  • グループと別の要素とのつながり(他のグループやその他の事象との関係性)
  • 二項対立するあらゆる事象(理論↔︎感情、良い↔︎悪い、点↔︎空間)
  • 関連するすべての人の視点(営業・開発者・サポート担当者など)

これらはあくまで私が考える上で利用している要素であって他にもたくさん切り口はあると思います。

このフェーズで発想力の力試しをしましょう。

良くなかった進め方

ここからは私が前に試して良くなかったと思う進め方について紹介します。

一つ目が"頭の中でのみ考える“ことです。紙に書いたり、PCのメモ帳に書いたり、何かしらアウトプットせずに洗い出し作業を進めているとやたらに時間がかかる割にうまく洗い出しが進みませんでした。

二つ目が"一人だけで考えてしまう“ことです。洗い出しの作業はできるだけ種類が豊富な方が良いです。たくさんの人が集まることで多くの意見が集まります。私が紹介したやり方をとれば一人だけでも良い洗い出しができますが、人数はかけた方が一人で洗い出した結果以上の良い洗い出しになることは確実です。

まとめ

ここまで述べたことを端的にまとめます。

抜け漏れの少ない良い洗い出しをするための手順は以下です。

  1. 検討事項を可能な限り洗い出す
  2. グループ分けする
  3. グループを軸に新しい検討事項を追加していく
  4. 他に追加すべきグループもしくはどのグループにも属さないような検討事項がないかを考える
  5. 3と4を検討事項が出てこなくなるまで続ける

またこれらの作業はアウトプットをしながら、かつ複数人で行うことが望ましいです。

参考書籍

ここで挙げた方法論は主に以下の書籍に記載された内容を検討事項の洗い出しというタスクに適用するとどうなるかを考え、業務で利用してブラッシュアップさせたものです。

この本ではイノベーションを起こすための方法論を超具体的に実践可能なレベルまで落とし込んで解説をしてくれています。

コラム

Posted by ラプラス