【エンジニアコラム】1位になろうとしたら1位になれない

2024年3月30日

当サイトはPR広告を利用しています。

意識が高い人が目指しがちな目標が「組織の中で1位になる」ことです。

会社員であれば組織の中で1位になることで出世できるでしょうし、フリーランスであれば収入アップも望めるでしょう。

しかし、本当に成長したいのであれば1位は目指すべきではありません

というのも組織内で1位を目指す場合にはどうしても閉鎖的になります。人への情報共有は最小限になるでしょう。なぜなら共有することで周りも成長してしまいあなた自身が1位になるという目標から遠ざかってしまうからです。

共有しない、教えないことには2つのとんでもなく大きなデメリットがあります。

1つ目が周りの人間もあなたに教えてくれることが少なくなってしまうことです。返報性の法則というものがあり、人はしてもらったことをお返ししたいと言う性質があります。逆に何も教えてくれない人には教えたくはなりません。つまりあなたは教えないことによって教えてもらえる機会を失うのです。

2つ目がアウトプットの機会が減ることです。教えるという行為は、教える内容を本当に理解していないとできません。全体を理解し、伝わるためにどう言えば良いのか考え、理解していなさそうな部分があれば重点的に説明する必要があります。人はインプットよりもアウトプットをした方がより強く記憶に残ります。深く理解した上で記憶に強く定着をさせることを促す行為が「教える」です。この機会を逃すのはもったいないです。

以上の理由から組織の中での1位を目指すべきではないと私は考えています。

ではどんな目標を立てるべきなのか。それはあなたが属している組織、チームとして1位を目指すことです。組織として1位というのは特定の組織内で個人として1位になることよりも漠然としてしまうのですが、日本や世界にあるエンジニアのチームで最上位を目指すと漠然に考えて良いです。

組織として1位を目指すのであれば教え合うことが必須です。組織内の仕組みもどんどん改良していくように動くでしょう。

そして結果的にあなたのエンジニアとしての能力は大きく向上します。

また組織として1位を目指す人間は圧倒的に評価されます。私の管理職時代の経験や、多くの管理職の人と話して思ったことですが、個人として頑張っている人よりも組織のことを考えて行動している人がとても評価されやすいです。管理職は特に広い視点でものを見る必要があるので、組織全体を改良してくれる人のことは特に良く見えるのでしょう。

まとめに入ります。

組織内で個人として1位になることを目指すべきではありません。組織全体を1位にするように行動することで世界的な視点で見てより優れたエンジニアになれる可能性が高まります。しかも評価されて出世や報酬アップにも繋がります。

ぜひこの考え方を覚えておいてください。

直近でおすすめの本

直近十数冊読んだ中で一番おすすめの本です。

ビジネスデザイナーという肩書きを持つイノベーションシンキングの世界的第一人者である濱口秀司さんの書かれた本です。肩書きだけだとどのようなことをしている人か分かりにくいかもしれませんが、USBメモリやマイナスイオンドライヤーなど誰もが知る有名商品の産みの親の方です。

アメリカのコンサルタントの中でも最高額のコンサルティングフィーを受け取っている方で、私の友人から聞いた話だとこの人のコンサルティングを受けるためには1時間でも7桁の額は準備する必要があるとのことでした。

濱口秀司さんは自分の中でイノベーションを起こすための型を持っており、その型について本の中でかなり詳しく教えてくれています。革新的なアイデアを出す方法をここで詳細にはお伝えしませんが、とてもざっくりとまとめると以下の手順になります。

バイアスの特定→バイアスの破壊

革新とは現状の破壊です。現在世の中にあるバイアスを認知するところからアイデアの創出は始まります。この本ではバイアスを認知する方法、そして破壊する方法を詳しく述べてくれています。個人開発をしようとしているけど何を作れば良いか思い浮かばない方やや会社を立ち上げようとしている方に特におすすめの本です。

過去におすすめした本は以下の記事にまとめています。

コラム

Posted by ラプラス