【コラム】私が転職を決めた理由4選【ITエンジニア】

2023年8月17日

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私は新卒でとあるIT企業に入社し6年以上ITエンジニアとして働いてきました。しかし先日退職することを決意し、その日のうちに上司にその旨を伝えました。この6年の間にはテスターからはじまりコーダー、プロジェクトリーダー、マネージャーなど本当に多岐に渡る仕事をしてきました。そのため、開発部内のどのポジションにいる人がどんな仕事をしているのかほとんど全て知っています。

この記事ではなぜ私が6年も務めた会社を辞める決断をしたのか、その理由についてお伝えしていきます。こういう会社ならすぐに辞めるべきということは特に紹介はしません。

辞める理由

私が退職を決意したのはある日の通勤電車の中でした。退職が頭に浮かぶことはこれまでに何度もありましたが、その日なぜか辞めたい気持ちが一気に大きくなり決断しました。特に明確な出来事があって辞めることを決意したわけではありません。おそらく様々な理由が積み重なりこの日にこの決断に至ったのだと思います。

これから、思いつく限りの辞める決断をした理由を洗い出します。

勤めていた会社の悪かった点

転職を決める理由は会社に対して何かしら不満があるからです。以下に私が勤めていた会社の悪かったと思う点を並べます。

  • 残業が多い
  • 心理的安全性がない
  • 強いエンジニアの退職が続いていた
  • 会社の中で開発部門の立場が弱い

それぞれ詳細に話します。

残業が多い

残業が多く、自分の時間を持てない日々が続きました。特にここしばらくは毎月80時間を超えた残業をしていました。

残業が続く大きな原因はプロジェクトの成果物とスケジュールがあらかじめ決められた状態でスタートすることだと思っています。甘い見積もりでスケジュールを決められ、それを守ることを強いられるために残業が当然となり、定時上がりは夢の状態でした。有給など使いこなせる訳がなく、大半は消化できずに消えていきました。

また仕事が夜遅くまで続くため、平日に自分の時間はなかなか取れませんでした。

心理的安全性がない

私の会社は人数が多くないにもかかわらず業務量が膨大であり、共有用の資料を作る暇がないためどうしても属人化が進んでしまいます。その結果、何かバグが起きたり進捗に問題が起きたときの責任の追及がきついです。最近は何か問題が起きた時に組織としての対策を取るのではなく、バグを作り込んだ開発者とテストを実施した人に対してピンポイントで責任追及が行くことが複数回ありました。

私の席の近くにはとんでもなく優秀な中途入社社員がいらっしゃるのですが、この前話した際に「責任の追及が激しいために新しいことを何か試すことが怖い」と言っていました。とてももったいないです。

中堅社員になったら心理的安全性は自分の仕事の仕方で確保していくべきだと思っています。徹底的に調べ上げ、ミスがないと断言できるほど自信満々の状態にできることが理想です。ですが、どれだけ一人で気をつけてもミスは起きてしまいます。

自信満々の成果を出しつつ、もしミスがあっても後の工程で必ず見つけ出してくれる、もしくは個人への追求よりも組織としての対策に重きを置いてくれるとより良い組織になると思いました。

強いエンジニアの退職が続いていた

心理的安全性がないことが災いしてか、優秀なエンジニアがどんどん退職していきました。年々技術力がある人がいなくなるのに、新たに人がほとんど増えておらず、会社全体の技術力は下がっていました。

私は技術力のある人と仕事をすることが好きです。新しい知識を共有しあえることでお互いのスキルを磨くこともできますし、何より楽しいからです。

一緒に仕事をするのが楽しかった方がどんどん去り、成長しにくい環境になってきてしまっていると感じていました。

会社の中で開発部門の立場が弱い

製品の仕様を決める際や今後作成する製品の方向性を考える際には、エンジニアが所属する開発部のみでなく会社全体の部が集まって決めていくのですが、私の会社はトップが営業出身であるからか営業部門の声がとても強いです。

なんとか論理立てて最適解を準備し方針決めに臨みますが、やはり部として力が弱いとやりにくい部分があります。少しでも不安要素があると突き返されたりなど。

それにも対抗できるだけの準備をする必要はあると思いますが、エンジニアとして働くのであればトップも開発よりの考えを持っていると意見の後押しをしてもらいやすく仕事がやりやすそうだなと感じています。

会社の良かった点

ここまで会社に対する不満を述べてきましたが、好きな点ももちろんあります。

コロナ禍が終わっても在宅勤務を許可、私服勤務OK、PCのスペックはかなり良い、能力主義で若手をリーダーに抜擢することも多々、距離感の近い上司・後輩・同僚。

ただこれらの良い点があっても、悪い点の存在の方が私の中では大きくなってしまっていました。私はこの会社でしか働いたことがないので、今の会社がどれだけ良い会社なのか悪い会社なのかは分かりません。少なくとも最高の会社であるとは思えていません。

とりあえず今はこの会社以外での仕事を経験したいと考えているので、一旦離れることにしました。

私以外の人が挙げていた会社を辞めた理由

人によって会社に求めるものは変わります。

参考までに他のエンジニアの方が会社を辞める理由として挙げていたものを紹介しておきます。

  • 収入を増やしたい
  • テスターの軽視
  • 残業が多い
  • 人間関係のトラブル

私が挙げていなかった収入が入っています。

私個人の意見としては、エンジニアとして働いているなら、技術力を身に付ければあとからいくらでも高い収入を得られると思うので、少なくとも20代のうちは伸ばしたいスキルを伸ばせる仕事を任せてもらえる環境に身を置くのが一番良いと思います。

今後の予定

退職予定日はまだ数カ月先ですが、辞めた後にはフリーランスエンジニアになろうと思います。

理由は多くの会社で様々な働き方が経験できそうだからです。私の頭は新卒で入社した会社の情報しかなく大分偏った状態なので、これからは知見を広げ、自分にあった職場とはどのような場所なのか、どのような働き方が心地よいのか探っていきます。

直近でおすすめの本

直近十数冊読んだ中で一番おすすめの本です。

人が行動をするに至るまでのステップを科学的に分析した上で、その結果を習慣と紐付けて解説してくれている本です。

悪い習慣を断ち、良い習慣を継続する方法を詳細に説明してくれています。習慣が人を作っているので、この本の内容を実践できれば人生を大きく好転させられる気がしました。

この本の最初の方に説明があるのですが、複利という考え方があり毎日1パーセントだけの増加でもそれが続くととてつもない倍率になります。これは投資でよく用いられる概念ですが、良い習慣は未来への投資なので習慣にもあてはまります。良い習慣を身に付けるのは早ければ早いほど良いです。

私はまず長時間YouTubeを見てしまう習慣を断って、直近の業務に役立つITの勉強を習慣として身に付けよう思います。

転職退職

Posted by ラプラス