【在籍6年】私が転職を決めた理由4選【ITエンジニア】

私は新卒でとあるIT企業に入社し、6年間以上エンジニアとして働いてきました。しかし先日退職することを決意し、その日のうちに会社にその旨を伝えました。この6年の間にはテスターからはじまりエンジニア、プロジェクトリーダー、マネージャーなど本当に多岐に渡る仕事をしてきました。そのため、開発部内のどのポジションにいる人がどんな仕事をしているのかほぼ全て知っています。
この記事ではなぜ私が6年も務めた会社を辞める決断をしたのか、その理由と今後予定していることについてお伝えしていきます。
辞める理由
私が退職を決意したのはある日の通勤電車の中でした。辞めようかと考えることはこれまでに何度もありましたが、その日なぜか辞めたい気持ちが一気に大きくなり決断しました。特に明確な出来事があって辞めることを決意したわけではありません。おそらく様々な理由が積み重なりこの決断に至ったのだと思います。
これから、思いつく限りの辞める理由を洗い出します。
勤めていた会社の悪かった点
転職を決める理由は会社に対して何かしら不満があるからです。以下に私が勤めていた会社の悪かったと思う点を並べます。
- 残業が多い
- 心理的安全性がない
- 強いエンジニアの退職が続いていた
- 会社の中で開発部門の立場が弱い
それぞれ詳細に話します。
残業が多い
残業が多く、自分の時間を持てない日々が続きました。特にここしばらくは毎月80時間を超えた残業をしていました。
残業が続くのは成果物とスケジューがあらかじめ決められた状態でプロジェクトを任されることが大きな原因です。甘い見積もりでスケジュールを決められ、それを守ることを強いられるために残業が当然となり、定時上がりは夢の状態でした。有給など使いこなせる訳がなく、大半は消化できずに消えていきました。
仕事が夜遅くまで続くため、自己研鑽の時間がなかなか取れませんでした。
心理的安全性がない
私の会社は人数が多くないにもかかわらず、業務量が膨大であり、共有用の資料を作る暇がないため、どうしても属人化が進んでしまいます。その結果、何かバグが起きたり、進捗に問題が起きたときの責任の追及がきついです。また別のプロジェクトが動いていても並行してその対応をする必要があるためにただでさえきついスケジュールがさらにきつくなります。
中途入社の方でとんでもなく優秀な方が近くの席にいらっしゃるのですが、この前話した際に、「責任の追及が激しいために新しいことを何か試すことが怖い」と言っていました。とてももったいないことだと思います。
強いエンジニアの退職が続いていた
心理的安全性がないことが災いしてか、優秀なエンジニアがどんどん退職していきました。年々技術力がある人がいなくなり、新たに人がほとんど増えておらず、会社全体の技術力は下がっていることが明白でした。
私は技術力のある人と仕事をすることが好きです。新しい知識を共有しあえることでお互いのスキルを磨くこともできますし、何より楽しいからです。
一緒に仕事をするのが楽しかった方がどんどん去り、成長しにくい環境になってきてしまっていると感じていました。
会社の中で開発部門の立場が弱い
製品の仕様を決める際や今後作成する製品の方向性を考える際にはエンジニアが所属する開発部のみでなく、会社全体の部が集まって決めていくのですが、私の会社はトップが営業出身であるために営業部門の声がとても強いです。
なんとか論理立てて最適解を準備し、方針決めに臨みますが、やはり部として力が弱いとやりにくい部分があります。少しでも不安要素があると突き返されたりなど。
それにも対抗できるだけの準備をする必要はあると思いますが、エンジニアとして働くのであれば、トップも開発よりの考えを持っていると意見の後押しもしてもらいやすく、仕事がやりやすそうだなと感じています。
会社の良かった点
ここまで会社に対する不満を述べてきましたが、好きな点ももちろんあります。
コロナ禍が終わっても在宅勤務を許可、私服勤務OK、PCのスペックはかなり良い、能力主義で若手をリーダーに抜擢することも多々、距離感の近い上司・後輩・同僚。
ただこれらの良い点があっても、悪い点の存在の方が私の中では大きくなってしまっていました。私はこの会社でしか働いたことがないので、今の会社がどれだけ良い会社なのか悪い会社なのかは分かりません。少なくともものすごく良い会社であるとは思えていません。
とりあえず今はこの会社以外での仕事を経験したいと考えているので、一旦離れることにします。
私以外の人が挙げていた会社を辞めた理由
人によって会社に求めるものは変わると思います。
参考までに他のエンジニアの方が会社を辞める理由として挙げていたものを紹介しておきます。
- 収入を増やしたい(ダントツ)
- 会社や業界に不安を抱いて
- 残業が多い
- 人間関係のトラブル
私が挙げていなかった収入が入っています。それもダントツで多い結果になっていました。
私個人の意見としては、エンジニアとして働いているなら、技術をつければあとからいくらでも高い収入を得られると思うので、少なくとも20代のうちは伸ばしたいスキルを伸ばせる仕事をさせてもらえる環境に身を置くのが一番良いと思います。
今後の予定
退職予定日はまだ数カ月先ですが、辞めた後にはフリーランスエンジニアになろうと思います。
理由は多くの会社で様々な働き方が経験できそうだからです。私の頭は新卒で入社した会社の情報しかなく大分偏った状態なので、これからは知見を広げ、自分にあった職場とはどのような場所なのか、どのような働き方が心地よいのか探っていきます。