【コラム】つよつよエンジニアになる方法
※この記事は最近仕事をしていて思ったことにすぎず、つよつよエンジニアになるためのロードマップを示したものではなく、プロのエンジニアになるための心構えを記載しています。なので気楽にお読みください。
あなたはプロのエンジニアですか?
ここでの「プロ」とは職業としての意味ではありません。本来の意味である専門職としてのプロを指します。
ただコーディングできる人はたくさんいます。プロジェクトリーダーをできる人もたくさんいます。
しかし、真のプロと呼べるプログラマやエンジニアは、日本にはどれくらい存在するでしょうか?
プロってなんだ?
私は「プロ」とは自分の中で最適な業務のフローを理論化し、実務に適用し、その理論を改善することで常に高いパフォーマンスを発揮できる人であると考えています。
このプロと呼べる条件は以下の4つの要素から成り立っています。
- 自身で最適な業務のフローを考え、理論化していること。
- 理論を実務に適用していること。
- 理論を改善し続けていること。
- 常に高いパフォーマンスを発揮できること。
私はこれまで100人以上のエンジニアと関わってきましたが、これらの要素をすべて備えたプロと呼べるエンジニアはほとんどいませんでした。
目の前の業務をこなすことで精一杯。お願いされたことをただやるだけ。自分で何をするべきなのかは考えず、最低限任された仕事をする。
そのような人ばかりでしたし、私も当てはまっています、
こういった働き方からはおさらばしてプロになりましょう。プロとは何か知ることで今後の働き方を変えることができます。
プロになる方法
それではここから、上で説明した要素それぞれについて詳細にお話しします。
①自身で最適な業務のフローを考え、理論化していること
プロになるための第一歩です。他の要素を達成するためには、まずこの要素が欠かせません。
自身の経験に基づいて、最適な結果を出すための業務フローを考え、理論化します。この理論化には時間をかけることも構いません。ただし、一つのポイントは、自身の経験だけでなく、他の方々の考えも取り入れることです。
車輪の再発明という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これはコーディングに限らずどんな業務にも当てはまることです。エンジニアの業務の最適な方法は、他の人々によって既に考え尽くされています。
理論を作成するためのベストな手法は、次のように考えます。
- 自身で考えて理論化する。
- 本を読み、改善すべきポイントを見つける。
自身まず考えて理論化することで、本から得た知識を自身の考えとを比較することができます。
ただし、理論化については以下のような意見もあります。
「毎回異なる業務が与えられるため、理論化が難しい」
確かに、エンジニア・プログラマは毎日違うことを行うため、作業をテンプレート化することができないように思えるかもしれません。しかしそのような場合でも、抽象度を高めて考えてみると理論化できます。
例えば、「人を管理する方法」や「効果的にコーディングをする手順」などです。
抽象度の高い理論を構築し、具体的な業務に取り組む際には、抽象度を下げて具体的に手順化してみましょう。
②理論を実務に適用していること
理論は作っただけではただの研究者です。実際に業務に適用することで本当の効果が分かります。
また、作成した理論を実際の業務に適用するためにはスキルが必要です。なぜならエンジニアの仕事は基本的に新しい要素を常に含んでいるからです。同じ仕事を繰り返すことはほぼありません。したがって、作成した理論をどのように実践に生かすかもプロにとって重要なスキルとなります。
良さそうな理論でも、実際に適用できなければ意味がありません。
③理論を改善し続けていること
理論を業務に適用することでフィードバックが得られます。良い結果が得られたのか、それとも悪い結果が得られたのか。
より良い結果を得るために理論をどう改善していく必要があるのか考え続けましょう。これを繰り返すことで本当に価値のある理論になります。
また本を読み、自分の経験以外からも理論を改善できるようにしましょう。
④常に高いパフォーマンスを発揮できること
①②③をすべて満たしてもプロではありません。プロには常に結果が求められます。
失敗して良かった、なんて甘い言葉はプロには許されません。
チャレンジはどんどんするべきで、失敗はしてもしょうがないです。ただし、いかに失敗しないか最大限考え尽くす必要があります。
結果に拘りましょう。
まとめ
この記事ではプロとは何か、またプロになるためにはどのように行動すれば良いのかについてお話しいたしました。
リリース直後にバグが頻発する、納期は守れないのが当たり前、そんな日本のIT企業を変えたくこの記事を書きました。
あなたにはプロになって欲しいです。
最後にこの記事を書くきっかけになった本を紹介しておきます。
USBフラッシュメモリやイオンドライヤーなどの製品コンセプトを考案し、イノベーションを起こしてきた濱口秀司さんが著者です。私が聞いた噂では濱口さんのコンサルを数時間受けるだけでも数百万円かかるとのことでした(あくまで噂です)。
この本にはそんな濱口さんが利用しているイノベーションを起こすための方法論がとても具体的に書かれています。会社で企画をされる方や個人開発をしたい方には特におすすめです。